ビジネス会議風景
CASE STUDY OLD お客様事例

カテゴリーブランド戦略を策定し、短期間で見込客5,000件以上、客単価140%を達成! ― 建築資材メーカーの新市場開拓戦略 ―

背景

東京都のブランド戦略の成功事例の改善前

HEADベストセレクション受賞
ガルバリウム雨とい「HACO」

タニタハウジングウェア様は、もともと伸銅メーカーとして創業し、姉妹会社にヘルスメーターの株式会社タニタを持つ創業約70年の建築外装材メーカーです。

これまで、銅、アルミ、ステンレスなどの雨といを中心として、戸建てからビルなどに建築資材を提供してきました。近年、建築素材としてガルバリウム鋼板が広がっていることから、同素材による雨とい(スタンダード)を、建築家の伊礼智氏とともに開発し、2012年度には「HACO」が建築資材メーカーに送られるHEADベストセレクション賞を受賞しました。

洗練されたデザインによるガルバリウム雨といは、塩化ビニールに代わるおしゃれな雨といとして多くの個性的な建築家にブランドを認知され受け入れられてまいりました。さらに何人かの建築家から屋根、壁などの外装材も開発して欲しいとの要望が寄せられ、それらも開発し販売していくことになったのです。

しかし、雨とい単品での商品・ブランドは存在していたものの、建築外装材シリーズとしてのブランドはありませんでした。そこで、当社にご依頼いただき、カテゴリーブランド戦略を構築するためのプロジェクトを立ち上げて戦略づくりに取り組むことになりました。

課題

  • ガルバリウム建築外装材のカテゴリーブランド戦略の立案
  • カテゴリーブランド認知のためのプロモーション戦略の立案

解決のためのポイント

  • ガルバリウム建築外装材のカテゴリーブランド戦略の立案
  • カテゴリーブランド認知のためのプロモーション戦略の立案
  • 解決のためのポイント
  • ブランドが目指すビジョン、ミッションの確立
  • ターゲットの明確化
  • 競合他社と差別化すべきブランドポジショニングの決定
  • ブランドコンセプトの確立
  • ブランドネーミングの決定「タニタガルバ」
  • ブランドのタグライン・ロゴマーク等のブランディング素材開発
  • ブランドパンフレット・ウェブサイト等のブランド表現開発
  • 新ブランドお披露目イベント企画および実施
  • 「タニタサポート」プログラム企画および実施
  • タニタガルバコンテストの企画および実施

結果

  • 顧客単価が約1.4倍に上昇した。
  • 独自性の高いブランドプロモーションを実施した結果、戦略後わずか1年で見込客を5,000件以上獲得。
  • タニタガルバコンテストでは65件の応募作品が集まり、採用実績・事例としてもウェブ上で公開することができた。
  • ブランドネーミングが「タニタガルバ」になり社名が含まれていることで従業員のブランドへの愛着が上がった。

ブランドの戦略については実績豊富なミスターマーケティング

ブランド名とタグライン

成功したブランド戦略の提案事例

ブランドロゴマーク

ブランド戦略の成功事例ならミスターマーケティングにお任せください

リニューアルした自社ECサイト

ブランド戦略の成功事例のパンフレットデザイン

パンフレットデザイン

まとめ

本事例は、建築家に向けて建築外装材のカテゴリーブランド戦略の構築に挑戦したプロジェクトです。

今回は、マーケティング担当者、営業担当者、ツールやウェブ等制作担当者と、幅広いメンバーの視点でもブランド戦略を検証し、現場を巻き込みながら実際にセールスにつながるプロモーション企画までを指導致しました。そのかいあって机上の空論で終わらない実践可能なカテゴリーブランド戦略を構築できました。

また、特にブランドプロモーションでは企画に力を入れました。屋根、壁といった外装材は、売り出し始めは実績がなく、事例・実績が少ないものは建築家においてもリスクが感じられ、なかなか採用されないものです。そこで、タニタガルバコンテストという外装材を使用した建築物を評価するコンテストを立ち上げることで、採用を促しました。さらに、その実績・事例をウェブ上で公開することで、さらに、タニタガルバを採用したいという建築家を増やしていく、ブランドの好循環を創りだすことを狙いとして実施いたしました。
カテゴリーブランド戦略は、ただ単に、おしゃれにきれいにデザインすれば、売れるというものではありません。
表現開発フレームワークに従い、戦略的に組み立てられた効果の高いブランドネーミングや、販売につなげていく戦略シナリオがあってこそ、結果として売上につながり、同市場で他社を寄せ付けない一番のブランドになるのです。

もし、今後貴社でも、業界にこれまでにない新しい商品やサービスを提供していく場合は、商品・サービスのブランドコンセプトから、販売戦略・シナリオまでの一連の戦略を、しっかりと作り込んでいき、売上につなげていくことが重要です。
この一連の戦略のつながりをしっかりと構築していかないと、次の事業成長をもたらすカテゴリーキラーは生まれません。特に、大きな投資を伴うプロジェクトをお考えの経営者は、十分に戦略を検討していただき、想いを実現していただきたいと思います。


※文中の「カテゴリーキラー」とは、独自性が高く、競合他社を圧倒するほど差別化された、強い、商品・サービス・事業のことを指しています。