TOPICS トピックス

『男前アイロン』

皆さんはアイロンがけをなさいますか?
昨今、男性の中にも自分でアイロンがけをしている人が増えているそうです。結構驚きだったのですが、実は最近、私もその一人に加わりました。

さて、本日ご紹介したいのは、アイロンです。只のアイロンではございませんよ。創業八十有余年の業務用電熱器メーカーが満を持して世に送り出した、拘りの家庭用スチームアイロンです。

・・・・とまぁ、テレビ通販の名物社長の様相を呈して参りましたが、そうではなくて、今回は我々のクライアントでもある老舗の中小企業が、オリジナルの商品でマーケットに挑戦するお話です。

先ずはその商品名からご紹介します。その名も『男前アイロン』。

武骨で実直な感じのネーミングですよね。
実際、デザインも機能もその名の通りの“男前”な逸品です。元々業務用はんだごてなどの扱いから始まった老舗メーカーならではの技術が、山ほど詰まっているのです。

その一部の機能をご紹介すると、立ち上げわずか90秒で210℃までに達するので、朝の忙しい時間にアイロン掛けが可能です。超強力なショットスチームで、頑固なシワも一発で伸ばせます。などなど、これら基本機能は、あまたメーカー品の中でも際立っています。

そして、ここがポイントになるのですが、商品そのもの差別化に加え、創業八十有余年という歴史や、職人気質の真面目で男らしい会社のバックグラウンドをストーリー化して商品のブランディングに大いに活かしました。

結果、本物の価値を求めている顧客に受け入れられて、初月で初回ロットが売り切れる程の好調となったのです。また、仮説ターゲットであった男性の購入が、売り上げに大きく貢献しています。

今回得られた知見は、閉塞感の漂う家電業界でも“質を高めれば、モノは必ず売れる”という事です。そして、質を高めるために重要な第一のポイントは、ターゲットをしっかりと絞って、誰の為にモノづくりするかを戦略的に考えて行くことです。

大手企業のように、マーケット全体の多くの人をターゲットにするのではなく、飽和市場であるからこそ、ターゲットを絞り込んでいく事が必要です。このように狭いターゲットに絞れることこそが中小企業の強みなのです。大手企業は、絞りすぎると商売にならないので、ここを中小企業が担うわけです。石崎電機さんのように、中規模ヒットを重ねる中小企業が増えれば、日本はきっと元気になっていくはずです。

「真面目に、良いものを、戦略的に世に出していけば、必ず道は開けます」

『男前アイロン』公式Webサイト

参考:『男前アイロン』公式Webサイト
http://otokomae-iron.jp/

●セミナーDVDをプレゼント 【毎月先着10名様】
ご希望の方に、「売上アップの戦略思考を加速させるマーケティング人材育成法」がわかるセミナーDVDを無料でお送りします。
E-mailにてご連絡ください。⇒( info@mr-m.co.jp )
●書籍のご紹介
 『結果の出るマーケティングのやり方・使い方』
が2011年10月に明日香出版社より出版されました。
  (おかげさまで増刷決定!)
★丸善丸の内本店  ビジネス書週間ランキング 第1位
★渋谷 啓文堂書店 ビジネス書週間ランキング 第1位
★アマゾン  マーケティング/セールス部門 第1位
●マーケティングに関するお問い合わせはお気軽にどうぞ
___TEL : 03-3405-4005
E-mail : info@mr-m.co.jp