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ホテルや旅館のマーケティング

田舎道

今年のゴールデンウィークに、あるホテルに滞在した。

東京からはいささか遠いのだが、なかなか頑張っているホテルだった。

山の中にあるホテルは、ゴルフ場やスキー場を兼ね備え、さらに現在は、色々なアクテビティに力を入れており、将来は、約200種類のアクテビティを揃えるという。アクテビティの種類はというと、山の中の散策や川下りなど様々だ。

子どもと行くには、とても良い場所だ、と感じた。

ハワイや沖縄のリゾート地では、海を中心としたアクテビティが盛んで、よくツアーのオプションとしても紹介される。

しかし、山の中でのアクテビティが紹介されることはあまり多くない。よく美術館や博物館の案内などは紹介されるものの、積極的に、その土地の利を活かして、そのような活動を行っているホテルなどはまだまだ少ないのではないか。

ところでホテルや旅館業は、大きくは2つの要素から成り立つ。1つはハード、もう一つは、ソフトである。

ハードは、建物の外観や部屋の内装、温泉などの各種設備が該当する。

ソフトは、接客、イベント企画、料理などである。

ハードは、頻繁に投資することは難しいかもしれないが、ソフトは、改善可能である。

接客は説明するまでもないだろう。イベント企画は、土地の利を活かして行うことが肝要である。

なぜ、星野リゾートは成功しているか。色々な要因があると思うが、力を入れているのは、その土地ならではのイベント企画である。青森なら青森らしい企画、京都なら京都らしいもの。その土地の雰囲気を味わいに旅行に出かける。もちろん、料理も土地のものが入っているのも重要だろう。

改めて、自社ならではの強みを考えることこそが、他社にはない独自性や差別化につながり、結果として選ばれるホテルや旅館になるのだろう。