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イタリアから学ぶ中堅・中小企業の生きる道とは?

イタリア地図

昨日、大前研一さんの講演会に参加した。

大前研一さんは、ずっと前からリスペクトしていたビジネスマンの1人であり、講演会に一度行ってみたいと願っていたのだが、それが叶って良かった。

テーマは世界中小企業ということで、イタリア企業の成功から日本の中小企業が参考にすべきポイントを挙げていたので、以下にそのポイントと気づきなどを列挙したい。

イタリアの中小企業の成功要因は3つである。

  1. 狭く深く
  2. まとまる
  3. 世界への販路、PR

1は、やるべきことを絞る、商品を絞る、ターゲットを絞る、その上で深く追求する、とのことである。よって国内ではマーケットが狭いため、世界への販売を考えていくとのことである。

2.は、町ごとで集積地として産業をまとめる、ということである。1つの集積地の売上が1000億円を超えるところがあり、日本にはない。集積地となることで、人や情報、ものづくりの効率化が図れ、一緒に世界に打って出ることができる。

3.は、1.にも書いたが、世界で売ることを考えていく、ということである。そのため、アメリカなどのプロモーターを雇って、プロモーションを行う、とのことである。

集積地の代表例としては、モデナの車づくり、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティ、や、パルマのチーズ、など、世界的に知られている企業がいくつもある。日本にも、今治タオルや燕三条(銀食器など)、鯖江(メガネ)、などの集積地が有名であるが、規模としては、イタリアのそれには届いていない。

また、イタリアがうまいのは、デザインとブランドづくり、ということもおっしゃっていた。そしてマーケティングを行う。

まさに、イタリアの企業は、当社の考えた理論、「3ステップマーケティング®」を地でやっており、成功につながっていることがうかがえる。

当社のビジョンは、日本の中堅・中小企業がマーケティングに強くなり、世界中で活躍する時代を切り開くこと、であり、改めてイタリアから学ぶことは多いのかもしれない。

少しずつでもそのビジョンに近づきたいと考えている。