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組織行動論としての個の視点とは何か?

南の海帆をたたんだヨット

前ブログで、組織行動論とは、集団の視点と個の視点の大きな

2つの要素が大切であることを書いた。

ところで、ずいぶんとモチベーションについては、世の中で議論されているし、本もたくさん出ている。

社員のモチベーションをどのように上げるか、という議論がある。

これには、様々な研究がなされている。

マズローの欲求5段階説から始まり、ハーズバーグの動機要因と衛生要因、ロックの目標設定理論であったりと。

それだけ人のやる気を上げていくということは難しいのではないか。

様々な説はいったん置いておくとして、モチベーション、というよりもいったい、どのように個が輝けるのか、このことについて書いてみたいと思う。

これは、個としての想いと強みを明確化することから始まる。

想いとは、個人が今後どのようにしたいのか、何がやりたいのか、どういう価値観を大切にしているのか、また、それらはなぜそう思い、どのような気づきから生まれたのか、ということを明らかにすることである。

このことについて、あまり明確にしているケースは少ない。

もちろんキャリアプランを、つくるというのはあるが、それがどこまで深掘りされているのか、表面上のものなのか、はわからない。

もう一つは強みである。これがなかなか難しい。自分で思っている強みと、他人がその人に対して感じている強みとは別のケースもある。

いずれにせよ、何が得意なのか、何ができるのか、何が褒められることなのか、ここに自分の強みが隠されている可能性が高い。

これらの個の想いと強みは、会社の中で自覚的に見出されることが少ないと感じている。

または、経営者は、経営者の想いを語ることが多いものの、一方で社員の個人の想いや強みを聞き出しているケースも少ないと感じる。

もし仮にそれらがすぐに見出されなくとも、まずは経営者や社員同士が、個人に対して関心を持つことから始めるのが重要なことであると考えている。