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飲食店のおもてなし。

スペクトラム

当社の事務所の近くにいくつかの飲食店がある。

昼食で利用するのだが、ある程度のローテーションで順繰り巡る。

今の事務所に引っ越して2年ぐらい経つので、自然とよく行く店と、だんだんと行かなくなる店がある。

その理由について考えてみた。

その理由は大きく3つぐらいある。

一つには、コストパフォーマンスである。当然、高いところは、それほど行けないので、昼食にかける予算感も決まってくる。

二つ目は、コストパフォーマンスとも連動するのだが、質と量で、美味しさと、ある程度の食べた感、ボリュームである。

三つ目は、接客である。

それにしても、接客である。

これまで行ってきた飲食店の一つに、この接客が何とも残念なお店がある。

価格は多少高いが、雰囲気は古民家風で、かつ料理も値段が高めなのだが、美味しいほうだと思う。

しかし、値段をそこそこ取るのに接客はひどい。

まず笑顔がない。残念だ。

次に、ある程度、回数を重ねて行っていた時期もあるので、接客する方とは顔見知りなはずだ。

しかし、いつ行っても一見客のような対応だ。これも残念だ。

他のよく行く店は、仕切っている人がたいていいるが、必ず、また来たね!という顔つきをする。

これが大事だ。

別に名前を覚えてもらったり、特別扱いしてもらったりする必要はない。

ただ、また来たね、わかってるよ、という顔つきをするだけで良いのだと思う。

それがこの古民家風のお店は、まったくできていない。

ある日、食事中に、隣の女性が定食を注文したら、ご飯がないので、ご飯のないメニューにしてください、と接客の方が説明していた。

ご飯がないので、その女性はあきらめて出ていった。

ほどなくして、違う女性が入ってきて、注文しようとした時に、同じ説明をしていた。

そもそも、まだそれほど遅くない時間で、ご飯がないことも問題だが、ご飯がないのであれば、外のメニュー看板を下げるなり、ご飯がなくなりました、というお知らせを貼り出すなりすべきだと思うのだが、そういった気づかいもできないらしい。

まことに残念である。

改めて、集客などにお金をかける前に、お金のかからないサービスの質や商品力を高めることに時間をかけることの大切さを身に染みて感じる一件だった。