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差別化の大切さのお話 第2弾 「真似されるマーケティング。真似できないマーケティング」

9月に入り、朝晩が大分過ごし易くなりましたね。

夏も終わって、なんだか寂しい気分になりつつも、今年も残すところあと4ヶ月というプレッシャーに身が引き締まる思いです。今年も悔いの残らぬよう、精一杯クライアントのマーケティング課題に向き合って参りたいと思います!

さて、

本日は「差別化の大切さのお話」第二弾をお届けさせていただきます。

前回の第一弾では、「客の立場に立てば差別化が見えてくるという」お話をさせていただきました。差別化で悩まれている方は、是非この視点を徹底して考えてみてください。

今回は、商品・サービスの「差別化」を、あなたの確実な強みに仕上られる理由についてお話をさせていただきます。

マーケティングには、大きく3つの役割があります。

  1. ① 価値を生み出すマーケティング→「差別化」
  2. ② 価値を高めるマーケティング→「魅力化」
  3. ③ 価値を届けるマーケティング→「効率化」

と、それぞれが大切な役割を果たしております。

私どもは、その「差別化」、「魅力化」、「効率化」を、『3ステップマーケティング』として啓蒙し、実践指導を通じて企業のマーケティング活動にお役立ていただいております。

この、マーケティングの3ステップにも重要度合と、効果的な順番が存在するのですが、とりわけステップの①と②、すなわち「差別化」と「魅力化」の優先順位が高く、重要です。

ステップ③の集客の「効率化」は、商品・サービスをしっかりと「差別化」、「魅力化」できた後に取りかかることで、大いに意味があるのです。

何故なら、

ステップ③の「効率化」は、単なる“やり方・方法”なのです。

やり方・方法は、簡単に真似をされてしまいます。初めた頃は良いでしょうが、あなたが成功をした効率の良い集客方法や、やり方は、やがて皆が取り入れて、結局は同じ顧客を奪い合うことになるでしょう。

例えば、ホームページやチラシを活用した効果的な集客などは、最初は調子がよくても、真似されれば一気に地合いが悪くなり効果が低減していきます。

また、単に集客がうまいというやり方だけに偏重していると、大切なものを見失ってしまいがちです。一時は加速できるのですが、失速も早いものです。

私どものお客様に創業200年を超える和菓子屋さんがいらっしゃいますが、「売るより作れ」が教訓だということをおっしゃっていました。売り方で悩むのではなく、しっかりと良いもの喜ばれるものを作る方に力を入れろということだと思いますが、奥深い言葉です。

では、ステップ①、②の重要性を検証して参りましょう。

テップ①の「差別化」は、そのモノに本当に価値がある場合、国が保護をしてくれます。

例えば、アイデアや製造技術など、他には無い価値を生み出した時には、『特許』、『意匠』、『実用新案』で、競合による類似商品製造を回避することができます。

ステップ②の「魅力化」にも、手厚い保護があります。

例えば、商品のネーミングやデザインは、『商標』、『著作権』で守られます。これは、ブランドそのものとして、あなたのご商売に大きな影響を与えます。

「差別化」も「魅力化」も、あなたのビジネスの財産として、あなたオリジナルの商材として、法の下で守ることができるのです。

もちろん、以前の記事でもご紹介したように、法の外に於いても、あなただけにしかできない技術などで差別化の高い壁を築くことでも、同様に競合の脅威を取り除きます。

(参考ブログ記事 「差別化の高~い壁を築く本質とは?」)

http://ameblo.jp/3step-m/entry-11516069464.html

いずれにしても、

商売を長期に渡り収益性高く継続させるには、集客の「効率化」のフェーズに囚われることなく、先ずは商品・サービスの「差別化」をしっかりと図り、次に表現の「魅力化」に力らを注ぎ、あなただけが届けることができる魅力的なブランドを作って行くことが、課題解決の為の最重要事項であり、また、これこそマーケティングの果たす最大の役割とも言えましょう。

もう一度お伝えします。

集客や販促などのマーケティング手法は、最初は調子がよくてもすぐに真似されてしまいます。これはやり方なのです。多くのマーケティングがこの追いかけっこをしています。ここは、「価値を届けるマーケティング」の戦いです。それよりも、「価値を生み出すマーケティング」「価値を高めるマーケティング」に力を入れて、しっかりとした基盤をつくり、できる限り他社が真似できないマーケティング活動をしていきましょう。

<マーケティングの3つの役割>
  1. ①価値を生み出すマーケティング→「差別化」
  2. ②価値を高めるマーケティング→「魅力化」
  3. ③価値を届けるマーケティング→「効率化」