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経営していく上での考えるべき構成要素とは何か?

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経営していく上での考えるべき構成要素とは何か?

ある人は、経営資源であるヒト、モノ、カネ、という。

ドラッカーは、企業の機能は、イノベーションとマーケティング、それ以外はオペレーションと言っている。

マッキンゼーは、7S(戦略・組織・システムの3つをハードの3S、価値観・人材・スキル・スタイルの4つをソフトの4S)と言っている。

どれも正しい。しっくりとくるものが一番いい。

私は、一橋大学教授の守島氏がその昔、日経新聞の経済教室に書いていた、経営とは、戦略論と組織論で成り立っている、という考え方がしっくりきている。しかしそれに付け加えるならば、もう一つ、もっとも大事な要素があると考えている。

それは経営目的である。

戦略論と組織論は、あくまでも経営目的を達するための手段である。

つまり、ある目的を目指すために、どうすべきか、という戦略論と、誰とするべきか、という組織論から成り立つ。

戦略論とは、3つの階層から成り立つ。つまり、経営戦略、事業戦略、機能別戦略である。

組織論は、その要素を明確に分類することは難しいが、あえて3つに分けるのであれば、組織行動論、組織形態論、人的資源管理論である。

組織論の中でも、組織行動論が一番、把握が難しいのかもしれないと考えている。組織行動論とは、組織における人間行動論である。

このように、経営の要素分解をしていくことができれば、全体感を把握し、打ち手も考えていけると考えている。しかし、それぞれの要素も深いので、なかなか全体を理解していくことということは難しいと感じている。またそれを理解したからといって、ビジネスがうまくいくとも限らないが、知らないよりは知っていた方が良いと考えている。