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飽和した成熟市場こそチャンス!?

昨今、海外に進出して行く中小企業が多く見受けられます。頑張っていますね!・・・と、一概に言えない心配事が実はあるのでございます。

昨今は、国内のマーケットが既に飽和状態であることから、新たな活路を求めて海外へ進出していらっしゃいます。

もちろん海外へチャンスを求めること自体は悪い事ではないのですが、(むしろ、体力的にも余裕があり、自社のビジョンと合致するのであば当然やるべきですが)それが企業の全体戦略の中で、今まさに一番正しいカードであるかが問題になってくるのです。

海外では、お客様のニーズや競合環境などかわってきます。マーケティングに優れた大企業でさえもその調整に時間と体力を要します。さらに、その先は、そのマーケットも永遠に伸び続けるはずは無く、日本国内での状況同様にいずれは競合が現れ必ず飽和します。ではその時にまた未開拓のマーケットが直ぐにあるかどうかは保証されません。またご存じの通り、海外進出には為替や文化の違いなどのカントリーリスクが伴い、特に中小企業が海外で勝負するには激しく体力を消耗してしまう恐れがあるのです。私の知る経営者でも激しく体力を消耗し、厳しい現実に直面した企業がいくつかあります。

ならば、マーケットが飽和した時にこそ、国内で如何に付加価値を提供できるかが企業の強みになって来るのです。先日、日経新聞でP&Gの経営者が、『先進国における成熟市場の開拓は、新興国の開拓以上に魅力的である』と発言していました。まさにその通りかと思います。成熟したマーケットで飽きているユーザーに対して、切り口を替えた提案や商品・サービスの質を高めるなど、如何に尽きることのない人間の欲に答える力を身につけるかが先決であると感じます。ここでマーケティング力を高めることこそが、本質的な企業成長につながるのではないかと感じます。

少し厳しい言い方かもしれませんが、国内市場での競争を諦めて市場欲求の低い場に逃げることは、自らを鍛える場を放棄していることになってしまうように感じます。

今置かれている飽和した成熟市場で、競合に真似できない付加価値を何とか見出し、顧客を次のステージで満足させる努力を惜しまないことが、未開拓の新たな市場に討って出た際にも長期的に勝ち続ける可能性に繋がります。

海外進出を考えている中小企業の経営者様、市場の飽和で国内での競争を諦める前に、再度自社の商品・サービスを見直し、顕在化されていない顧客のニーズを見出して行くこともご検討されると良いでしょう。

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