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COLUMN 儲かる10億円ヒット商品・事業をつくる「カテゴリーキラー戦略」コラム

第89話 経営者の、「良い」思い込み、「悪い」思い込み


このやり方は絶対うまくいくと思っているのですが、先生はどう思いますか?」

先日、スポットコンサルティングでご相談に来た経営者からのご質問がありました。


 

当社では、セミナーを受けて頂いた後や、また直接色々と聞いてみたいと考えている経営者向けに、スポットコンサルティングという機会を設けています。

現在の課題や取り組んでいること、今後、取り組みたいことなどをお話し頂き、時間がある範囲でアドバイスをするという趣旨のものです。

 

冒頭の経営者も、そのお一人でした。

 

お話を色々とお伺いしていくと、大変熱い想いを持たれており、自身の気づきから社会的に貢献していきたいと、まさに明確な一歩道のストロングビジョン(強い想い)を持たれていることに感銘を受けました。

 

最近では、当社にコンサルティングを受けられる経営者は、特にこのストロングビジョン(強い想い)を持たれている方が多くいらっしゃいます。

当社としても、その想いに共感して、より良いアウトプットとしての戦略づくりをお手伝いしております。

 

当社は今年14期目ですが、そもそも創業のミッションは、「想い」×「戦略」、というものを掲げてきました。

これは、経営者の「想い」を「戦略」に変えて成果に貢献するという趣旨で、このミッションを当社の想いとして14年間、コンサルティング事業を行ってまいりました。

 

そのため、この冒頭の経営者のような熱く強い想いのお話を聞くと、当社もできるだけ、何かお役に立てないかとより一層強く思うものです。

 

その理由は、良い「想い」を持つ経営者の、事業、商品、サービスが、当社のコンサルティングによって良い「戦略」をつくりあげ、そして実行することで、それらがより広く世の中に広まっていくことは、

結果として、当社も間接的に、世の中が少しでも良くなっていくような、その経営者の良い「想い」を一緒に実現できると考えるからです。

 

一方で、良い「想い」を持つ経営者は、その「戦略」、つまり、「やり方」に対しても、このようにすれば成功する、と信じ切っているケースがあります。

 

それが、もちろん全てが間違いであるということではありませんが、多くの場合、

 

「ん、んっ!?」

 

と、このまま、その「やり方」で進めて大丈夫かなという印象を頂くケースも少なくありません。

 

その時は、少し引いて、顧客についての質問や競合についての質問なども行うことで、なるべく、その事業環境をなるべく立体的に把握するように努めます。

 

もちろん、だからといって、スポットコンサルティングは、本コースであるコンサルティングと違って、短時間でかつ情報量の少ない中で判断していく必要性があります。

そのため必ずしも、しっかりと事業環境を把握できているかというと、内容にもよりますが非常に難しいということもあります。

 

その程度にもよるのですが、それにしても、そのままの「やり方」では難しいということはわかります。

冒頭の経営者の、ご相談頂いたその「やり方」も、ヒアリングしていく中で、少し難しいと感じました。

特に、対象としている顧客のニーズや心理的な側面にあまり留意せず、どちらかというと、自社のアピールに重きを置いているようでした。

 

そのあたりについては、スポットコンサルティングの中で、指摘していきました。

ただ、相手にもよるのですが、比較的「想い」が強い経営者であればあるほど、その「やり方」への自信もありますから、素直に聞いて頂けないケースも正直あります。

 

しかし14年にわたって300社以上見てきて、やはり、このままではうまくいかないということはわかります。

経営者の早く実現したい、売上を上げていきたい、という焦る気持ちはよくわかります。

しかし、この「やり方」そのものは、いったんフラットに考えた方がよいのではないか、と思いました。

そのほうが結果につながる早道だからです。

 

さて、このように考えていくと、この「想い」や「やり方」についても、

 

「良い思い込み」と「悪い思い込み」

 

があることに気づきます。

 

「良い思い込み」とは、ビジョンやミッション、理念といった自社についてのストロングビジョン(強い想い)を持って、それを実現していくんだという「思い込み」が大切になります。

そして、その「思い込み」がその会社の未来を創り出すことにつながります。

 

一方で、「悪い思い込み」とは、その「やり方」に固執しまうことです。

 

もちろん、その「やり方」が正しければ成果につながることも考えられますが、比較的、その「やり方」が1つだったり、偏っているケースが見受けられます。

 

そのため、その1つの「やり方」を実行する前に、やはり、その「やり方」も含めて、可能性の全体感を検討した上で、1つに絞り込んで進めていくのが良いと思います。

 

「やり方」の検証が足りなかったり、1つの「やり方」に固執してしまって、結果として遠回りして時間がかかってしまうケースがあります。

また、お客様のニーズに沿っていない(お客様の気持ちを考えないで、思い込みで進めてしまうことなど)ことで、うまくいかなかった実例を数多く見てきました。

 

良き強い「想い」を持たれているのに、1つの「やり方」にこだわっていることは、非常に残念に思います。

 

非常にこだわりが強いと思われる、あの有名なスティーブジョブズの、こんな話をご存じでしょうか?

あるインタビューで、このように話しております。

 

「私は自分が正しいかにこだわらないタイプでね。

成功すれば何でもいい。多くの人が知っているが、

私は何かを強く主張していても、

反対の証拠を見た途端、180度意見を変える。

そんなのは(自分の意見を変えるのは)構わない。

実際、私はよく間違うが最後の決断が正しければいい。」

 

当社のコンサルティングを受けたある経営者も、スポットコンサルティングの時に、すでに出来上がったマーケティングプランを持ってきて、その意見を求められました。

 

どちらかというと戦術よりのウェブマーケティングや商品パンフレットの出来不出来や、今後のプロモーションについてのご相談でした。

 

その方も様々な経験を経て起業し、日本の未来を考えている非常に強い想いを持った経営者でした。

そのような「良い思い込み」を持っている一方で、前述したような、そのマーケティングプランは内容自体が偏っており、やはり「悪い思い込み」を持っておりました。

 

当社としては、もっと考えていくべきことが上流工程にあり、そこから手がける方が、よっぽど成果につながることを、そのスポットコンサルティングでお伝えしました。

 

おそらくですが、そのマーケティングプランを褒めてくれるものと思い、相談されたのだと思いますが、その経営者の反応は、面白くないといった表情が見受けられました。

 

それでも、やはり何としてでも事業を成功させたい、その「想い」を成就させたいと考えて、当社にコンサルティングをご依頼頂きました。

 

結果として、コンサルティングへの取り組み後、わずか半年で、年商が2.5倍に膨れ上がりました。

 

アドバイスされたときに、素直に受け止められるか、というのは、「想い」が強ければ強いほど、自信があればあるほど、やはり難しいのだと思います。

 

しかし、もし、その「想い」を成就させたいと願うとき、その「やり方」に固執し過ぎずに、一度、「思い込み」を捨ててフラットに考えてみてはいかがでしょうか?

 

株式会社ミスターマーケティング

代表コンサルタント

吉田 隆太

 

追伸

コロナ禍での生き残りをかけた戦いの中で、改めて、「想い」を高めて、「戦略」づくりを見つめ直したいという方は、当社のセミナーにご参加いただくと、そのことの重要なポイントも見えてくると思います。

 

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